6月1日からひと月間、阪急電車の中に「はたらく言葉たち」という広告が登場しているそうです。
私は6月に入って3回、阪急電車に乗りましたが、残念ながらこの広告に気がつきませんでした><
ハタコトレインって?「はたらく言葉たち」の広告って、一体何?なぜ、物議を醸しているの?この言葉は誰が?と疑問に思ったので調べてみました。
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阪急電車の「はたらく言葉たち」の広告が酷い?
阪急電車でやってるはたらく言葉ってキャンペーン的なやつで、電車の広告が全部ありがたーいお言葉に変わってるんやけどまじで酷いよこれ。なんで炎上してないのかわからない。本当に酷い。全部こんな調子だから疲れてる時に見たら普通に吐き気する。 pic.twitter.com/xxS4yN1aKd
— 歌犬 (@singingdog31) 2019年6月9日
Twitterで阪急電車が話題になっていたので見てみると…なんでも、阪急電車の中吊り広告が酷い!とのこと。
「毎月50万円もらって毎日生き甲斐のない生活を送るか、30万円だけど仕事に行くのが楽しみで仕方がないという生活と、どっちがいいか。研究機関 研究者/80代」
という広告が、阪急電車内に吊られていたとか…。また、
「私たちの目的は、お金を集めることじゃない。地球上で、いちばんたくさんのありがとうを集めることだ。外食チェーン 経営者/40代」
という言葉も。
この「はたらく言葉」という広告の内容について、
月30万で低い方なのか?充分ではないか!一生懸命働いたって15万もない給料の人もいるのに。という批判が。
朝早くから仕事に行く・仕事を終えて疲れて帰ってくる時…こんな広告を見せられたらしんどい。
というような意見も。
もしも…「栄養いっぱいのご飯と、清潔な洋服やお家の為に頑張るワタシの毎日。あなたの笑顔が私の報酬。」とか書いてあるのを見つけたら…ちょいと複雑かもです。(こんなはたらく言葉はありません。私が、適当にここに書いただけです)
家事も子育ても介護も、専業主婦のお前に任せる!で、感謝も労いもなく、報酬はあなたの笑顔だけでいいなんて…?
ありえない…。
えっと、笑顔だけじゃ足りぬよ。感謝や労いの言葉も必要だし、できれば金銭的な報酬も欲しいよ?
って感じるだろうし。。
感謝も労いの言葉は必要なくて、ただただ、夫の…家族の笑顔だけが見たくて、毎日専業主婦である自分の身の上に感謝して暮らしている素敵な女性はいっぱいいるだろう。
昔ながらの”良妻賢母”でありたいと願う主婦もいるだろう。
でも、「この生活って完全ワンオペだわよっ!」って…不満に感じる女性もいるだろう。
「はたらく言葉」を読む(見る)人によって…年代や、生きる環境によって、感じる事は違うので、すべての人が賛同したり感動したりするような言葉を選ぶのは難しいですね。
とはいえ…電車の中。という環境を考えた時、電車というのは、多くの人が使う場所で、それだけ多くの人生があるわけで…
そういう場所に掲載する企画としては、慎重に慎重を重ねるべきなのかもしれません。
「はたらく言葉たち」って何の企画?誰の言葉?
そもそも、この「はたらく言葉たち」って一体なんなの?!という話なのですが…これは、阪急電鉄と「パラドックス」という企業ブランディングを行う会社のコラボらしいです。
パラドックスっていう会社名なんですね…。開けてはいけない箱を開けてしまった!という感じのある会社名ですねー。(批判ではありません。ただの感想です、はい)
このパラドックスさんという会社、「はたらく言葉たち」という本を出しているそうです。この本に収められている言葉を紹介しているというわけなのですが、
この広告を見ることができるのは、
神戸・宝塚・京都の各3線。
もっと詳しく紹介すると…
- 神戸本線(梅田〜神戸三宮・今津線経由宝塚)
- 神戸高速線(神戸三宮~新開地)
- 宝塚本線(梅田〜宝塚)
- 箕面線(石橋〜箕面)
- 能勢電鉄線(川西能勢口〜日生中央)
- 京都本線(梅田〜河原町)
- 千里線(北千里〜天神橋六丁目)
- 大阪メトロ再開筋線(天神橋六丁目〜天下茶屋)
1編成ずつ、「車両ジャック」をしているそうです。
1編成にこの広告がずら~と並ぶということでしょうかね?
でも、私が阪急電車に乗った時は、はたらく言葉の広告、見なかったような…?
車両ジャックと言われるほど広告がずら~と並んではいなかったと思うのですが…見る人の気持ちをジャックはしちゃっていますね…。
誰の言葉かといえば・・・一般公募しているのでしょうかね?
研究機関研究者/80代とか外食チェーン 経営者/40代となっているので。
はたらく言葉たち↓↓ 詳しく掲載されています。
私たち、パラドックスは約15年に渡り、人の志を軸に多くの企業様のブランディングに携わってきました。会社の中核を担う社員様のヒアリングの中で毎回のように紡ぎ出されるのは、はたらくことにまつわる名言たち。これを自分たちだけで、とどめておくのはもったいない。この言葉を、もっと多くの人に届けることで、働くことにやりがいや誇りを見出だすきっかけにならないだろうか。そう考えて、年に一度これらの言葉を一冊に編集し、世の中に発信しています。
これを読むと、企業の中核をになう社員の言葉のようです。
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阪急電車の意図とは?
はたらく言葉は、全部で80ほどだそうです。はたらく人の応援メッセージになれば、という意図があるとのこと。
しかし、Twitterでの多くの人の意見を真摯に受け止め、不快な思いや、阪急電鉄の意図とは逆効果になっているので、どうしていくかを検討しているとのこと。
広告を、取り下げる可能性や、違う言葉に変更するということも考えているようですが、まだわからないようです。
広告の中吊りというのは、本で出版されているものを読むのとは、ちょっと違いますものねー。
本ならば自分で選択して読むことも読まないこともできますが、広告で中吊りになっていると、見たくなくてもどうしても目に止まってしまうので、一度、不快と感じてしまうと、目の端をかするだけでも、不快な気持ちが蘇るので難しいところですね。
絶賛される「はたらく言葉たち」登場するか?!
対して、いい言葉だな〜!と共感する「はたらく言葉たち」は登場するでしょうか?
本来は、共感して、励みになるようにとの思いがあったので、阪急電鉄としては、いい言葉だな〜と思ってもらえる「はたらく言葉」があったなら、ほっと胸をなでおろせるでしょうが…はたして?!