ヒアリの女王アリの習性が桁違いです。その生態は、とんでもない事ということが明らかになってきました。
ヒアリの女王アリが1日に産卵する数がものすごい数です。よく見るクロオオアリの女王アリなら1日に産む卵は1個ぐらいだそうです。
しかし、ヒアリの女王アリの産卵数は、コロニーと呼ばれる巣の中で1日に1,000個以上とも2,000個とも言われています。
1日に1,000個以上って?!マンボーか!?(マンボーは1度に3億個の卵を産むそうです)と思いましたが…1日に1,000個以上の卵を産む昆虫はたくさんいるようです。ハチも1,000個以上産むそうですよ。
先程のクロオオアリの女王アリの場合、1日に1個ぐらいの割合で15個くらいを産むと、産卵を止めて幼虫が生まれてくるのを待つそうです。そして、ふ化してから成虫になるまでは40日かかります。
ヒアリの場合も約1ヶ月で成虫になるとのこと。天敵もなく、駆除されないまま、1日1,000個~2,000個の卵を見逃してしまえば、ひと月後には…と考えると恐ろしい繁殖力です。
ヒアリの女王アリの桁違いの生態は1日の産卵数だけではありません。
アリの多くの種類は一つのコロニーと呼ばれる巣には、女王アリが1匹いるだけなのだそうです。しかしヒアリの場合、巣に複数匹の女王アリが存在していることがほとんどなんだとか!
ヒアリの女王アリの数は、一つのコロニーに10~20匹にいることが普通で、最大100匹もいた事例もあるそうです。
そして、ヒアリは、引っ越しが得意なアリとのこと…。1年に数百メートルも移動するのだそうです。川を渡るという報告もあるそうですよ。
女王アリに至っては、普通のアリでも結婚飛行といって、飛ぶこともします。空中で飛びながら交尾をし、地上に降りて巣を作るのです。
ヒアリの女王アリも、羽を持っているので結婚飛行で交尾をするでしょうから、普通のアリよりも、その距離は長いのではないでしょうか。
しかし…川を渡るっていったい、どんな手段を使って渡るのでしょうね。働きアリが橋を作るのでしょうか?想像するだけで恐ろしいですね><
ヒアリの生態や習性がだんだんと明らかになるにつれ、今後、繁殖拡大していく事が確実ではないだろうかと最悪のシナリオを想像してしまいます。
ヒアリが好む場所は、農耕地や公園、開けた草地でした。数年をかけて直径25センチから60センチもの巨大なドーム型の蟻塚を作るというヒアリ。
巨大なものなら深さは180センチにも及ぶというので、女王アリが100匹生息していていると言われても、そうかもしれない…と感じますね…><
名古屋でも新たに見つかったヒアリ。もはや、日本に定着してしまうのでしょうか?定着だけは食い止めて欲しいものです。
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