高齢者を狙った詐欺事件が後をたたないですね。
今度は白い粉が入った袋を高齢者宅に送りつけ、動揺させて警察を装って電話。まんまと高齢者からカードを騙し取りお金を引き出すという詐欺事件が起こったようです。
私の両親は70歳を少し超えたところ。まさかうちの両親に限って…と思いつつ…でも安心していられない世の中です。
片親が一人暮らしをしているとなると、心配は増すばかり。
特殊詐欺の被害者になるなんて、まさかね。とは思いますが、何かあってからでは遅いし…。
詐欺にひっかからず、金銭的な被害はなくても、騙されたりしたら精神的なショックも大きいでしょう。
また、うっとおしい勧誘の電話も困ったもの。
あの手この手と次々に現れる新手の詐欺事件。離れて暮らす親が詐欺事件に巻き込まれない為の対策はないものか。どうやって守るのか?考えてみました。
スポンサードサーチ
この記事の内容
通話録音装置は効果的
スバリ、特殊詐欺から離れて暮らす親を守るには、通話録音装置の設置が効果的ではないかと考えます。
詐欺グループは、たいてい電話で接触して来るので、そもそもの始まりである電話を撃退することが一番肝心だと思うのです。
いくら警戒するように親に話していても…巧みな話術で手玉にとるのが詐欺師のすごいところ…。
しかも、今回の事件は、事前に白い粉が入ったビニール袋を郵便で送りつける。という細工をしています。
犯罪に巻き込まれている証拠のようなものが送られてきた直後に、警察を装った電話がかかってきたら、騙されてしまう確率は高くなりますよね…。
高齢者を狙った詐欺事件が相次いでいるのだから、何かが変だなと感じたら、気をつけるねんで。
まず、私に電話してよ。
と親に話していても…離れて暮らしているうえに、タイミングが合わず、親からの電話を取れなかった…その間に、気がつけば詐欺に合ってしまっていた。
という事になりかねません。
そうならないためには、詐欺に合う第一波である電話をそもそも受けさせない!ってことが大事ではないかと思うのです。
どうしたら詐欺電話を受けないようにできるの?
親に、固定電話にかかってきた電話は詐欺かもしれないので取るなとは言えませんよね。
電話は、今やかかせない文明の利器!
インターネットがない生活をしている高齢者はいますが電話のない生活をしている人は、あまりお見かけしません。
電話があれば、遠くに住む兄弟姉妹や、古い友人とも連絡が取れるし、緊急の場合は救急車だって呼べるので、電話は絶対にかかせません。
では、どうやって詐欺の犯人からかかってくる電話を阻止できるのかというと、電話に取り付ける、特殊詐欺対策用の「自動録音機」というものがあるのです。
これは、電話がかかってきたら、着信音が鳴る前に、電話をかけてきた相手に
「この電話は振り込め詐欺等の犯罪被害防止のため、会話内容を自動的に録音します。これから呼び出しますのでこのままお待ち下さい」
という自動音声が流れる仕組みになっています。
この自動音声を聞いた、詐欺を働こうとしている輩は、録音されたらヤバイ!とばかりに電話を切ってしまいます。
そうすると、あなたの親御さんは、変な電話がかかって来たことすら知らずに、身を守ることができるということです。
騙そうとして電話をかけてくる輩は、後ろ暗い所があるので「犯罪被害防止のためにあなたの声を録音するぞ」と言われると、慌てて切ってしまうでしょう。
これで、完全に振り込め詐欺などの特殊詐欺から身を守れるとは限りませんので、引き続き、警戒して対策をすることは大切ですけどね!!
スポンサードサーチ
自動録音機は無料で貸出てくれる
この自動録音機なるもの、どこで、どうやって手に入れるか?ですが、
住んでいる地域で無料貸出しを行っている場合があるので、市役所で聞いてみるのが良いかと思います。
無料貸出には限定数や期間が設けられているようなので、誰でもすぐに皆が無料で借りれるわけではありません。
各世帯に1台支給してくれ〜って思いますが…お金がかかることなのでそうもいきかないのが現実…といったところでしょう。
区役所とか市役所(町役場)などで、「振り込め詐欺などの特殊詐欺対策の自動録音機の無料貸出について伺いたいのですが。」と問い合わせをしてみてください。
貸出をしてくれるのはいくつか条件があるのですが
- 市内在住65歳以上の単身の高齢者
- 高齢夫婦のみで住んでいる
- 日中高齢者のみとなる(家族は働きに行っているなど)
- 緊急通報システムを設置している世帯は除く(セコムとかしているとダメってことですね)
- 1200世帯のみ
募集期間は5月1日〜5月31まで。
来年以降、無料貸出を実施するかどうかは未定とのことです。
無料貸出の募集期間が過ぎていた!とか、応募多数で抽選にはずれてしまった。という場合は、残念ですが、自費で揃えるしかありません。
自動録音機どんなのがあるの?
自動録音機は固定電話につなぐだけでOKのコンパクトなものから、電話機そのものに録音機能などがついているというものまで様々な種類があります。
・今ある固定電話にとりつけるもの
・電話機そのものに録音装置や、撃退の音声が流れるものが付いている
固定電話に取り付けるもの
固定電話に後から取り付けることができるので、電話機を買い換える必要はありません。
お値段は1万円ちょっとします。
形は15センチくらいの四角でコンパクトなものになっているので置き場所に困らない。
電話機そのものに迷惑電話撃退機能が付いているもの
固定電話に取り付けず、電話そのものに録音機能や、音声が流れる機能が付いています。
他にも、様々な機能があるので、使いこなせる人は、お得かもしれません。
ただ、お年寄りの方が使うとなると、操作がちょっとややこしいかもしれませんね。
機能が多すぎて、いろんなボタンを押しているうちに、肝心な撃退機能がオフになってしまったりすると何のこっちゃ…となるので、注意が必要かもしれません。
また、撃退するための音声がどのタイミングで流れるのかとしっかりチェックしておく必要もありますね!
「この電話は振り込め詐欺等の犯罪被害防止のため、会話内容を自動的に録音します」
という撃退用の録音が流れる前に着信音が鳴ってしまっては、撃退にはなりませんよね><
録音音声が流れる前に、電話機を取ってしまう…ということがあれば、撃退にならないからです。
着信音が鳴る前に、撃退用の録音が流れないと意味がありませんものね〜。
電話が鳴ると、なぜか慌てて受話器を取ってしまう…という習性が人間にはあるようです…。
電話が鳴ってるけど、今忙しいし、放っておこう!
と思える人と、電話が鳴ったら反射的に受話器を取り上げて、しかも丁寧に応対してしまう。という女性は多いハズ。あれ、なんででしょうね?!
電話が鳴る直前までTVを見てガハハハと笑っていても、子どもとギャーギャーやり合っていても、電話に出ると声も表情も変わってしまう。
変な習性ですな^^;
お値段は、親機と子機、FAXがいていて、1万円以上。
スポンサードサーチ
まとめ
あの手この手で、お年寄りからお金を奪い取ろうとする犯罪者から、離れて暮らす高齢の親を守るには、電話に自動録音機を取り付ける!というのが私の結論です。
本当は、一緒に住む。近所に住む。などして、親の老後を見守りたいのですが…そうは行かない環境です…。
せめて、自動録音機の取り付けくらいは。と感じます。
年老いて、詐欺に合ってしまうなんて、お金を取られずに済んだとしても、騙されたときの精神的ショックを思うととても痛々しく、悲しいです。
悲しい思いをしないためにも、防犯用に自動通話録音機は必須だと思います。