休憩時間もとれない状態で、牛丼店をたった一人で全ての業務を担う「ワンオペ」状態が社会問題になりました。この状態が、子育て中の母親の状況に似ていると「ワンオペ育児」という言葉がSNS上で登場しだしたのだとか。
あびる優さんや福田萌さんといった、ママタレたちも育児の苦悩を語りだし注目を集めている「ワンオペ育児」。共働きでも、専業主婦でも、育児は母親がすべき…という世間の風潮は根強く残っているようです…。ワンオペ育児について、考えました。
スポンサードサーチ
ワンオペ育児とは?
- 母親が一人きりで育児と家事を負担する状況をワンオペ育児といいます。
お店を一人で切り盛りしている状態の「ワンオペレーション」の造語との事…。最近出来た言葉ですが、一人きりで切り盛りしなければならない状態は、昔からありましたよね。独身時代、私も一人で全ての業務をこなさなければならない状況におちいったことがあります。
病気になっても交代してくれる人がいないので、どんなに不調であってもお店に立たねばならない過酷な状況…。
ワンオペ育児というのは、そんな過酷な状況が、主に子育て中の母親にも起こっている…!というものなのです。
共働きのワンオペ育児の現状
一昔前までは、男は外で仕事をし、女は家庭で家事や育児。という価値観が当たり前の社会でした。しかし、女性の社会進出が進み、共働きの世帯が増えてきましたね。
結婚して子供が生まれても仕事を続ける女性が増える中、夫が何も手伝ってくれない…と悩みをかかえる女性は少なくありません。朝は子供と夫のお弁当をつくり、洗濯や掃除などの家事を済ませ、出勤していく。
帰宅後は食事の買い出し、食事作り…。ほっとする暇もなく、片付けや、子どものお世話。就寝は深夜。そんな毎日でも、夫は、何一つ手伝ってくれない。食器を洗ったり、子どもの学校の宿題を見たり…お風呂に入れたり…バタバタしていても、旦那さんは携帯をいじったり、ゲームやTVを見ている。
正直、キレます。ちょっとくらい手伝ってよ!と泣き叫びたくなります。
子供が病気になっても、「俺は仕事を休めない」と病院へ連れて行ってくれなかったり…。妻だって、働いているんです。「私は仕事を休めない」と言われたら、旦那さんたち、どう感じますか?
ちょっと挑戦的な言い方になってしまいましたが、ただただ、困っているのです。
でも…旦那さんばかりを責めるのも、筋違いだということも、ちゃんと分かっているんですよね…妻たちも。。仕事が忙しくて休みが取れない・早い時間に帰ってこれないなど、やむにやまれぬ事情があることを。
これは、もう、社会全体で働き方を本気になって変えていかねばならないのです。働き方改革が行われてはいますが、なかなかワンオペ育児からは開放されません…。
ママたちは、どんどん追い詰められてしまう現状…。それが、共働き夫婦の現状。
スポンサードサーチ
専業主婦はワンオペ育児が当たり前?
では、専業主婦の場合はどうかというと…。共働きよりも、夫の意識が薄く、専業主婦である方がワンオペ育児に陥るケースが多いのでは?!と感じずにはおれません…。
専業主婦だから、たっぷり時間があると思われてワンオペ育児が当たり前だと考えている世の中の男性は、意外に多いのではないでしょうか?
専業主婦という仕事は、実はとっても過酷なのです…。ご近所付き合いも、子供の学校の行事、お互いの両親の介護もあるかもしれません。何もかもをたった一人で抱え込み、孤軍奮闘している女性もいます。
社会に出て、仕事をしていれば、報酬を得ることができますが、専業主婦は誰からも報酬を得られません。夫が「毎日ありがとう。感謝しているよ」と心から言ってくれるという夫婦ばかりとは思えません><
夫に聞いてもらいたい事は山ほどあるけど、話もろくにできない程、夫が忙しくしていたり、疲れていたり、TVや携帯のゲームに夢中になっていては、話はできません。
旦那さんたちを悪く言ってしまってごめんなさい!でも…ワンオペ育児がどんなに辛いかを伝えたかったので、こんな書き方をしてしまいました。家事も育児も何もかもを任せきりにしてしまうと、奥さんがどんな心理状態になってしまうのかを伝えたいだけなのです。
うつ病になってしまう奥さんもいるでしょう。何も話さなくなり、いつも不機嫌そうにしているけど…意味がわからない。何が不満なのだ?と理解できない旦那さんもいるかもしれませんので…書かせていただきました。
総務省の調査によると6歳未満の子供に費やす1日の平均時間は
- 母親…7時間40分
- 父親…1時間
この現状の理由は、男性は仕事優先。女性は母性=育児を担うのが当たり前。という価値観にとらわれているからだといいます。女性が、子供を抱いて、優しく微笑んでいる姿は美しいです。育児をする女性を美化するイメージが根強く男女共にあることが原因だとのこと。
単身赴任という制度
さて、単身赴任という日本の企業制度も、「ワンオペ状態」を悪化させるものだと感じます。単身赴任って、ホントに大変です><
期間が決まっていて、約束を守ってくれる企業なら良いのですが、そうは行かない職場もあるようです。夫は、会社が決めること。という意識が大きく、家族のために単身赴任を断るどころか、積極的に引き受けたり、期限が来てもうやむやのまま会社の言うがままに3年が5年になり…というような事態も。
赤ちゃんが生まれてすぐに単身赴任…という家庭も実際あります。子供がいじめにあっていたり、不登校ぎみ…という場合だってあります。大切な家族の問題を解決するには側にいるべき時期というものがありますが、単身赴任で家族と離れ離れ…の状態になる事もある日本の社会。。
スポンサードサーチ
あびる優さん、福田萌さんも、ワンオペ育児に悩んでる!
あびる優さん、福田萌さんも、ワンオペ育児の苦悩を訴えておられましたね。「なんで私だけ…」という思いに共感されたママも多いのではないでしょうか。しかし、「旦那さんだって仕事してくれているし…」や、「気持ちはわかるが、じゃあ、なんで子供を作ったの?と言いたい」という意見もあった模様です。
いろいろな意見があって当然ですよね。
ワンオペ育児の解消法は?!
愚痴や文句を言ってばかりでは始まりません…。このワンオペ状態をどう解消していくか…を考えねばなりませんよね>< とても難しい問題なので、勝手な意見となりますが…あと少しお付き合い下さると嬉しいです。。
育児真っ只中のママの気持ちに寄り添うだけで、ママは安心して頑張れる。「ワンオペ育児」は、パパばかりを責めるために作られた言葉ではありません。この言葉が生まれて問題意識が明確になったのだと新聞で読みました。
本当に、その通りだと感じます。パパたちも、問題意識を持って、ママを応援してあげてください。ちょっとした優しい言葉、感謝の気持ちを表現してくれるだけで、結婚前のような天使の笑顔を見せてくれるハズ!
1回や2回じゃ妻の心は癒やされないし、心を閉ざしかけていたとしたら、その心を開くには少し時間が必要なので…ちょっと時間をかけてもらう必要があるかもしれませんが…(汗)場合によっては、いろいろと反撃に合うかもしれませんが…。
妻と同じようには育児参加できない事情がどっさりあると思います。パパたちも、泣きたくなるくらいにしんどいとは思いますが…子供が小さいうちは、どうか、ママを支えてあげてください。
女性は、言葉でちゃんと伝えてもらいたいのです。
毎日本当にありがとう。感謝しているよ。とか、照れくさかったらメッセージカードででも!先日、子育てセミナーに参加した時に、セミナー講師の先生が教えてくれた「家族ノートをつける」というのも、良いかもしれません!
交換日記もいいですね!
奥さんのお誕生日にノートを1冊買ってきて、そのノートに奥さんのステキなところを書いて渡すという事をしている旦那さんもいるというエピソードも聞きました。
ちょっとした心遣いで、家族の絆が深まります。ワンオペ育児を無くせ!とか、育児の時間を1時間から5時間に増やせ!とかの話ではなくて…ちょっとしたこと。ちょっとした優しい工夫があると、妻って本当に嬉しいのです。
そして、奥さんは…旦那さんに素直になること。が必要ではないかと感じます。私も、片意地を張ってしまう所があるので…もっと夫に笑顔を向けられたら…と反省です。
夫にばかり求めるのではなく、今、困っていることや、夫に手伝ってもらえるとありがたいことなど、素直な言葉で伝えれるようにと心がけようと思います。
LINEは、イラストで気持ちを伝えることができる便利なツールなので、活用してみるのもいいでしょうね!(今の若い世代の夫婦は当たり前にLINEしてるかな?!)
スポンサードサーチ
まとめ
- 「ワンオペ育児」という言葉は、一人で全業務を行う「ワンオペレーション」から来た造語である。
- 共働きでも専業主婦でも、母親が子供を見るべき…男は外で仕事という意識は、男性だけでなく女性にもある。働き方事態を変えていかなければワンオペ育児に悩むママは減らない。
- ワンオペ育児の解消法は…夫婦で交換日記をするなど、お互いのコミュニケーションが必要。ちょっとした工夫や優しい素直な言葉かけをお互い意識することから始めると良いのでは?と感じる。
不満ばかりを募らせると辛いだけですね…。一緒に子育てできる安心な世の中になって欲しいと思います。