暑くなってくると、どうやったら愛犬が涼しく過ごせるのかとあれこれ考えてしまいますよね。お水に氷を入れてみたり、風通しの良い涼しい場所を作ってあげたり、ひんやりした敷物を用意してみたり…と、犬が熱中症にならないようにと心を砕いてしまいます。
そして、サマーカットすれば、涼しく過ごせるのでは?!と考えるのですが…果たして、サマーカットって犬にとって良いものなのか、悪いものなのか。
サマーカットは犬にとって危険。よけい暑いし、皮膚に良くない…?!というような事を聞いたりすると、不安になってしまいます。
犬にとって危険がなく、失敗しないためには、何ミリカットしたらいいのかなど、調べてみました。
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サマーカットは危険?!
犬は体全体が被毛で覆われているからこそ、肌への直射日光を避けることができるのだとか。
だから、体全体を10ミリ以下に短くカットしてしまうと、皮膚への直射日光を受けやすくなったり、虫にも刺されやすくなるので危険です!
逆に言うと、10ミリ以下にしなければ、危険ではない!という事ですね。服を着せるならまだしも、毛をあまりにも短くカットしてしまうと人間で言えば、UV対策なしで裸で直射日光の中をさらされるようなものです。
そんなの危険です!やけど状態になってしまいますよね〜>< 犬も同じように考えれば、毛が10ミリ以下となると危険というのも、納得です。
虫に刺されるのも、危ないですよね。毛があるからこそ、身を守れる犬たち。だからサマーカットをするなら、知識と、暑さへの対策を正しく行うべきですね!
きちんとした知識と対策を行えば、サマーカットは危険だ!やるべきではない!頑なになる必要はないように私は感じます。そう考えて、私はサマーカットを毎年行っています。
サマーカットで余計暑くならない為にできること
サマーカットをして、余計に暑くならないか…という問題は、実は、毛の長さにあります。小型犬なら、照り返しで熱くなる地面により近いので、ダイレクトに熱を感じますよね><
毛で覆われているからこそ、照り返しの熱を防いでくれていたのですが、あまりにも短くすると、それこそ、肌に直接熱が伝わってしまいます。熱気が肌直撃で、余計に暑さ…というか、熱を感じてしまわないための対策が必要です!
例えば、
- 夏場のお散歩は、朝と夜の涼しい時間帯に行く。
- お散歩の前に、地面が熱くないか自分の手で触って確かめてみる。
- 焼けるような地面の上を歩けば、肉球がヤケドしてしまうのでなるべくコンクリートの道はさけ、土の道を選ぶようにしたり、日陰を選んだする
- 小型犬なら、熱くなっている場所は抱っこで通り過ぎる
- 大型犬だと、抱っこはできないので、太陽がギラギラしだす前の早朝に散歩する
などの対策は必要ですね。
でも、真夏なんかだと朝の6時では、もう太陽が…>< 地面はまだ熱くなってはいませんが、太陽の光で体が熱くなってしまうのが気になってしまいますね。
うちには黒ラブちゃんがいるのですが、朝の6時では、ちょっと遅い…。というのも、毛が黒いだけに、光を吸収してしまい、すぐに熱々になっちゃうんです。
頭を触ると、熱い〜!脳みそは大丈夫か?!と心配になってしまうので、かなりキツイですけど…夏は5時起きですねー。起きて顔を洗ってる時間がもったいないので、すっぴんですぐに黒ラブちゃんを連れ出しお散歩。
でも、5時なんて、もう明るいんです…。自分の紫外線対策も行っておかないと大変な事にっ!シミ・ソバカス、シワが待っています…。だから、本当は4時半くらいに起きて、きちんと日焼け対策をしたいんですが、起きれない〜。
犬飼いさんにはホント、辛い夏です…。
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犬にとって危険じゃないサマーカットの仕方
健康に、涼しく過ごして、暑い夏を乗り切らせてあげたい!!という願いからサマーカットをするんですが、どんな事に気をつけたら良いのでしょう?
動脈のある部分をカットすれば熱中症対策になる!
犬種によっては、耳周りの飾り毛が伸びすぎて汚れやすくなったり肉球周りの毛が伸びて、歩くときに滑ってしまう。というような事もあります。
そんな部分を、綺麗にカットすることは、犬を守ることになりますね。もちろん、暑さ対策にもなり、熱中症対策になります!
体温を下げてあげるための部分をカットこそが、危険じゃない「サマーカット」ですね!
どの部分をカットするのか?
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わきの下
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お腹まわり
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首まわり
人間も、熱中症の時や熱が高い時、わきの下や、足の付け根などの、動脈の通る部分を冷やしますよね。犬も、同じように、これらの部分をカットすることで、体温を上がりにくくします。
特に、わきの下は、被毛が密集して絡みやすいので、綺麗にカットしてあげるとスッキリしますね。絡まった毛は、ストレスにもなりますからね。
うちのパピヨンなんかは、わきの下がゴロゴロになってしまうのでいつもカットしてもらいます。毛が絡みやすく、一度絡んでしまうと、毛布みたいになってしまいますので、日ごろのブラッシングも大切なんですよね。
いざ、体を冷やしてあげようとした時に、被毛が邪魔して冷やせない。とならないように部分的にサマーカットしてあげると良いと思います。
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耳周り・耳の中
耳周り・耳の中の毛をカットすると、外耳炎などの予防にもなり、通気性をよくしてあげることで、耳の病気へのリスクは低くなります。
パピヨンは、耳の飾り気が特徴で、これがあるからパピヨンなのですが、お水を飲むときは必ず水浸しになってしまいます。ご飯も付くし、お散歩時には、耳の飾り気を地面に引きずられる…というような事も。
ですので、耳の飾り毛のよごれを避けるために、ほどよい長さに揃えてあげます。
ぱっつん前髪のように、ぱっつんと切りそろえるのも、実は可愛いですよ!
耳に沿ってカットしているパピヨンを見たことがありますが、それも、とっても可愛かったです。
「かわいい」を第一の理由にカットするのは、「サマーカット」ではありませんが、「かわいい姿」になって、周囲から愛されるのも、大事な事。
やっぱり、見た目も大切ですね。機能と外見の両方を満たすことも、犬を守ることになると思います。
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足・肉球
足の飾り気や肉球の間の毛は、夏だからという訳でもなく、年中、綺麗にカットしておきます。足回りが伸びたままだと、床で滑って危ないですものね。
お散歩の時にも、小石や、ひっつき虫の草などが絡まり、なかなか取れなかったり、汚れて炎症を起こしやすくなります。足元が毛に覆われていると、自分で噛み噛みして、肉球が痛々しくなってしまうことも!
この部分は、いつも清潔にしてあげないといけない部分ですね。
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しっぽ
ふさふさ尻尾を持っている犬なら、お散歩の時、葉っぱやら小枝やら…いろんなものがくっついて来ませんか?(笑)
飾り毛はカットして、余計なものがくっついて来ないようにしておくと良いですね。これも、夏限定ではなく、年中必要なお手入れが必要な場所です〜。
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首まわりから胸の部分
首回りから、胸の部分にかけては、小型犬で被毛がふわふわに伸びる子ですと、一番よごれやすい部分ではないでしょうか?
我が家のパピヨンも、ガムやおもちゃをかじって遊んだ後、ギトギトになっています。この部分も年中お手入れが必要ですが、夏は得にスッキリさせる方がよい部分です。
衛生上、気を付けないといけない部分なので、清潔を保つためにも、カットしてあげると良いでしょう。
衛生上にも、涼しく過ごすためにも、是非カットしておくと良い部分を上げてみました。
まとめ
- サマーカットは犬にとって危険か?何ミリ残す?
→全体を10ミリ以下(1センチ以下)の短さにカットしなければ、熱の影響を心配し過ぎることはないので、危険ではないと言える。 - お散歩は、朝夜の涼しい時間帯に行くよう心がける。
- 熱中症対策にもなる!失敗しないサマーカットの仕方は?
→動脈がある部分(わきの下・お腹まわり・首まわり)をカットして、熱を溜めない工夫を! - サマーカット以外でも、犬の健康の為にも年中カットしておくと良い場所は?
→耳周り・耳の中・足・肉球・しっぽ・首まわりから胸の部分
正しく、やり過ぎない「サマーカット」は、むしろ、大切なことではないかと思います。
「サマーカット」とは、犬の毛を短く涼しそうに見せるだけのカットではありません。ちまたで取りざたされている「かわいい」や「おもしろい」だけのカットではありません。
夏を乗り切るための機能を備えたものが「サマーカット」なのではないかなと思います。サマーカットは、実は犬にとって危険ではないか…。失敗して犬に負担をかけたら?と心配し過ぎずに、愛犬を清潔に保ちながら、少しでも涼しく過ごせるための工夫だと考えるのも、ひとつではないでしょうか?
熱中症対策を兼ねて、信頼できるトリマーさんに相談に乗ってもらいながら、サマーカットの良いとこ取りをして、夏を可愛く、涼しく、健康に乗り切りましょう!
ちなみに、料金は、サマーカットだからと言って、別料金というわけではありません。いつもと変わらない料金でしてくれますよ^^サロンによって違うので、問い合わせてみてはいかがでしょうか?でも、だいたい小型犬なら5千円程度。大型犬なら、毛の量や犬種にもよりますが1万円〜くらいですよ〜。
カットしたワンちゃんは 可愛いですね