認知症予防に、何かしていますか?自分で脳トレの本を買ったり、運動トレーニングしている!という前向きな方もいらっしゃるかと思いますが、家族が心配して脳トレの本を買ってくるというパターンもあるのでは?
脳トレ本もいいけど…何か他にいい方法はないかな?そうだ、ペットは?!と、良いことを思いついたとばかりに、ペットショップで犬や猫を、買い求め、おじいちゃんやおばあちゃん家に連れて行った…という人がいるかもしれません。
でもペットショップに行くのはちょっと待ってくださいね!
ペットと一緒に暮らす健康効果は、絶大ですが、よーく考えてからペットを飼わなければなりません。
年老いても、可愛い犬や猫と暮らしたい。可愛いペットがいたら、寂しくないのに。楽しく暮らせるのに。と感じている高齢者はたくさんいます。まずは、メリットやデメリットを整理しながら、高齢者に向くペットの選び方を5つを考えました。
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この記事の内容
老後をペットと暮らすメリット
高齢になると、ペットと暮らすことを諦める人がいます。でも、メリットがいっぱい!
- 心が穏やかになり、癒される
- 楽しい気持ちになる
- 笑顔になり塞ぎ込むことがなくなる
- 口数が多くなる
- 近隣の人との交流関係が広まる
- 生活に張り合いが出来る
- 夫婦円満
- 健康増進
- 認知症予防
ちょっと考えるだけで、メリットの目白押しですね。犬や猫を膝に抱いたことがある人は、体験したことがあると思いますが、体がペットの体温でぽかぽかと温まります。
ゆったりとして、心穏やかな気持ちにもなりますよね。自然と、笑顔も出ますし、ペットに話しかけるので、口数も多くなります。柔らかな体を撫でてあげたくなりますよね。
手を動かすことが出来ないと医者に言われていた人が、犬を撫でたいと思うことで、手が動くようになったという話など、動物の効果で病気が改善して行く話を聞かれた事があると思います。
犬や猫は人間よりも体温が高いので、抱っこしているうちに体が温まるのは当然なのですが、動物と触れ合う事で出てくる「オキシトシン」(別名:愛情ホルモン)というホルモンが体を温める事に影響しているのだそうです。
動物と触れ合うことは、人間へ素晴らしい影響を与えるのだと、科学的に証明されつつあるのです!
老後をペットと暮らすデメリット
デメリット…というよりも、心配事といった方がぴったりかもしれません。
- 毎日の食事の用意が大変
- 爪切りやお風呂に入れるなどの、お世話が出来るかと不安
- 足腰が弱ってくるのに、毎日お散歩に連れて行ってあげられるのか…。
- ペットが病気になった時に病院へどうやって連れていけば良いのだろう。
- 自分が病気で入院しなければならなくなった時、預け先がない…どうしたら?
など、不安と心配でいっぱい…。
我が家のラブラドールとパピヨンとのお散歩中、知らない年配の方から「可愛いね。うちにも犬がいたの。でも、年寄りになってしまったので飼えない…。」と声を掛けられることが度々あります。
そんな時、私も、自分の老後に思いを巡らせてしまいます。あと10年。いや、あと15年は、元気にお散歩をさせてあげることができるだろうな。でも、その後は?
60歳を過ぎて、今のように大型犬との暮らしを楽しめるだろうか?犬を楽しませてあげる事ができるのだろうか?と…。
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高齢になっても一緒に暮らすのに向くペットとは?
自分とペットとの寿命を考えて、大人になっている犬や猫をペットに迎えることで、心配や不安を軽減できると思います。子犬や子猫だと、しつけが大変ですが、大人になっている子たちなら、ある程度のしつけは入っている事が多いです。
選ぶポイント5つ
- 健康でおっとりした子
- お膝で抱っこができる子
- 撫でられるのを嫌がらない子
- 散歩時間が短くてもOKな犬種を選ぶ
- 抜け毛がなるべく少ない種類・猫種を選ぶ
などなど、ご自身の環境に合うと思うポイントを書き出して、考えるとよいと思います。
15分間、見つめ合ったり、撫でたりすると、愛情ホルモン「オキシトシン」が更にたくさん分泌されて、心が穏やかになり、幸せになれるので、抱っこができること・撫でれることは、重要ポイントです!
犬や猫の殺処分ゼロの取り組みに協力するという意味でも、大人に成長した犬や猫を保護施設から引き取って育てて行くという選択肢は、老後の暮らしに価値を見出してくれるのではないでしょうか。
犬や猫以外では…
最近、小鳥を飼う人も増えています。私の知り合いも、文鳥を飼っていますよ。文鳥は、とても賢く人にも慣れます。言葉もよく理解しているようですよ。
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高齢者のペット飼育支援獣医師ネットワーク(略称VESENAゼセナ)
ある日、新聞の記事に、高齢者のペット飼育支援獣医師ネットワーク(略称VESENAゼネナ)というNPO法人があることを知りました。
動物病院の看護師が、高齢者の方のおうちに、ペットの爪切りや入浴などを行ってくれる在宅飼育支援の活動をしているそうです。まだまだこの活動に参加している動物病院は少ないそうです。
まとめ
- 高齢になったからとペットと暮らすことを諦める人が多い。
- 子犬から育てるのは大変だけど、大人になった子を迎えれば、心配は軽減されるのではないでしょうか?
- ペットと暮らすメリットはたくさんあります。
- その反面、心配事もたくさん…。民間の施設や行政が、サポートしてくれるといいのにと感じます。
- 老後、高齢になっても一緒に暮らすのに向くペットを選ぶポイントは
- 健康でおっとりした子
- お膝で抱っこができる子
- 撫でられるのを嫌がらない子
- 散歩時間が短くてもOKな種類を選ぶ
- 抜け毛がなるべく少ない犬種・猫種を選ぶ
ペットが与えてくれる影響は絶大です。老後のシニアライフは、今までやりたくてもできなかった事に挑戦する人。趣味を深めるや、地域の人達との交流のために、地域のサークルに入る人。など、前向きに活動する反面、ペットは諦めてしまいがち…。
でも、諦めずに、ペットと共に生きる方法を整理し、環境を整えながら暮らすという選択もあるのではないでしょうか。 私は、自分が高齢者になったら、犬のお散歩代行や、ペットタクシーなどのサービスを利用しつつ、負担の少ない方法でペットと生きること選択したいなと感じます。
犬や猫のお世話をしてくれるような地域のボランティア活動や、高齢者が安心してペットと暮らせるような社会を作っていきたいですね。